今日は塗香(手に擦り込むお香)の香習会でした

 塗香(ずこう)とは、仏像や修験者の身体に塗って身を清め、邪気を寄せ付けない為に用いる常温で香るパウダー状のお香のことです。
元来は仏教で使われるお清めの道具でしたが、最近では和のフレグランスというファッションアイテムとして人気のお香なんです。

 今日のご参加の方も昔から“お香”にご興味があられ、ネットを検索されていて見つけて下さいました!
お香の原料が漢方や香辛料と同じものが多いことに気づかれて驚かれていました。そうなんです、お香は薬の仲間なんです。

奈良東大寺の正倉院に薬種目録という所蔵帳が現存しており、その中に漢方薬で使われる薬と同列に沈香・白檀・丁字・麝香などの香材料が明記されているそうです。
この時代「香りと薬」は同じ仲間として扱われて、総称して「香薬」といわれていました。まさに「香は薬であり、薬は香であった」のですね。

今日のお二人は作りたい香りのイメージが反対で、まさにその通りの香りに。原料は同じなのにこんなに香りが変わるとは!とビックリです。
ご自分の手の中で香りが変化していくのも楽しまれていました。お二人ともこれから香りがまとまるのが楽しみな素敵な香り(^^) 
マスクで知らず知らず呼吸が浅くなっているので、たくさん深呼吸して肺を拡げて香りを満喫していただきたいです。
たのしい時間をありがとうございました✨

 各種香習会は随時承っております。
昔から季節の変わり目には鬼(邪気)が出ると信じられ、これを払うために現在でも様々な行事がとり行われていますが、
天然香料で自分を護るお香を作るのもオススメです(^^)