香司研修旅行に行ってまいりました

お休みをいただき、薫物屋香楽香司研修旅行で奈良・高野山へと行って参りました。
今回もとても学びの多い楽しい旅でした。ありがとうございます。

初日の大阪は快晴でとても暖か。新大阪駅で関東組と合流し難波へ。昼食はお好み焼き。鉄板の大きさにさすがだなぁと感じてしまいました(^^)

軽く散策しお世話になっている香舗さまへ。お元気な会長にご案内いただき、香料の山に皆さま目が♡です!沈香の確認作業のお部屋の香りといったら、もう言葉がございませんでした✨
続いて香料加工会社様へ。会社名も住所も非公開ですが、皆さま作業の手を止めてとても丁寧にご説明下さいました。こんなにも丁寧に加工なさっていると知れたことで、より大切に香料を使用していきたいと感動いたしました。見学させて下さったことに本当に感謝です。

奈良へと移動し駅前に宿泊。大いに飲んで笑って就寝(^^)

2日目は飛鳥観光からスタート。
雨ということもあり旅程を変更して大和国一の宮 三輪明神 大神神社さまへ。本殿を持たず拝殿奥の重要文化財「三ツ鳥居」を通して祈りを捧げるという日本最古の神社。雨は小降りとなりましたが、参道の灯りが美しく天気が悪くて良かったです!空気がとても心地良く、深呼吸してまいりました。

続いて石舞台古墳へ。7世紀初め頃のもので蘇我馬子の墓ではないかとされているようですが、使用されている花崗岩の総重量は約2300トンとのこと。どうやって作ったのでしょうね。

次は大宇陀の街並みを散策しながら薬の館見学。現アステラス製薬創業者の母の家でもあり江戸時代末期の建築だとか。ロート製薬、ツムラなど製薬会社の創業者は宇陀のご出身が多いそう。
その昔、薬種屋(唐薬種を扱う店)、和薬屋(国内産または大和産の薬草を取り扱う店)、合薬屋(和業種と唐薬種を処方により調合したもの(当時は「家伝薬」)を販売)などに分かれ、大小あわせて53件もあったそうですが、現在は全てなくなってしまったとのことでした。

昼食後は世界遺産・国宝の「金峯山寺本堂・蔵王堂」の青き秘仏ご本尊金剛蔵王大権現3体の特別ご開帳へ。
春には桜で美しいであろう吉野の山は雨靄姿。それも美しかったです。
日本最大という秘仏ご本尊。圧倒されつつ、目の前に二人ずつ入れる懺悔部屋へ。
青さは「大慈悲」と「恕(ゆるす)」という仏の深い慈悲を表しているそう。人々の心の内に存在する魔を打ち払う「魔を振り払う」姿を表現しており、恐ろしい見た目は怒りではなく、衆生を救済しようとする強い意志。お詣りさせていただけたことに感謝してきました。

この日は高野山の宿坊へ。今回も普賢院様です。海外からの旅行者が多くて驚きでした。

最終日は早朝のお参りで心清らかに引き締めて、奥の院へ。
語り部さんがとても詳しい方で、前回とはまた違う視点で一の橋より2キロがあっという間でした。
弘法大師御廟では個人的には驚きの不思議体験を。ご興味のある方はお会いしたときにでも。
金剛峯寺、壇上伽藍、金堂、根本大塔と参拝し昼食、帰路へ。

帰りはアクセスがすんなりいかなかったので、神戸空港より帰札することに。
新大阪で下車予定でしたが、時間がおしていたので関西空港でバスを降りて高速フェリーで神戸空港に向かう方法をツアコンさんに教えていただき乗船。
今年は恒例の石垣に遊びに行けませんでしたが、ここで船に乗るとはビックリでした。
楽しい経験も最後にいただき、感謝の旅行でした。
企画下さった薫物屋香楽様、東武トップツアーズ様、ご一緒しましたお香司の皆さま、札幌にてお待ちくださっていた皆さまと家族に感謝です。ありがとうございます。