道新文化センターさまにて、源氏物語のお香「光源氏の黒方」香座を開催いたしました
今日の札幌は、さほど気温が上がらず風が冷たかったですね。今の気温は-1℃。早く夜もプラスの気温になって欲しいです。
日中は、道新文化センターさまにて、光源氏が愛したお香【黒方】を平安時代のレシピで再現し、雅な香りをお作りいただきました。たくさんの方のご参加ありがとうございました。
香座では、平安時代までの日本におけるお香の歴史、平安時代の時代背景(お風呂と陰陽師の関係など)、源氏物語に登場する薫物(練香)について、使用する香原料の香りの特徴と効能をご説明。さらに、源氏物語にはお香が出てくるシーンが何度かあるのですが、なかでも第32帖『梅枝』では、主人公「光源氏」が愛娘である明石の姫君のために「黒方」を調合する有名な場面があります。『梅枝』では4人の愛する女性達にお祝いのお香を作らせて競い合わせるのですが、それぞれが作ったお香の種類から見えてくる考察もご紹介し、光源氏の心情にも思いをはせながら黒方を調合、成形します。そして、練香をカジュアルに使える使用方法のご説明と濃厚な内容となりました。
話を進めていくと、顔を上げて聞いて下さったり、笑いや感嘆のお声が聞こえてきて嬉しい時間となりました。
あまり馴染みがない種類のお香ですが、香りは最高峰です。そのお香を薫きながら大河ドラマを見るのも雅な時間となりそうですね。
ここ大通公園沿いの道新文化センターはお引っ越しとなります。私の教室は今日で窓から見える公園の景色にもお別れです。
次回は、今のところ6月に単発教室、7月より3回教室の予定でございます。
決まりましたらこちらにもアップいたしますし、新聞や道新文化センターさまのHPでもご確認お願いいたします。