インドネシア・カリマンタン島 香司研修旅行④
〈5日目〉
午前中は自由行動となり、オプションで申し込んだマングローブツアーへ。
石垣島でマングローブの植樹をしたり、西表島でもマングローブクルージングの経験があり迷いましたが、せっかくですので。
Mangrove Center Graha Indahへ。
なんとマングローブの環境保護団体で、植樹施設でもありました。参加して良かったぁ。
マングローブとはアジアやアフリカ、南アメリカなどの熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口付近などの汽水域に生い茂る植物群の総称。マングローブという木はないのです。CO2削減効果がほかの植物より高いことが知られていて、通常の植物が1ヘクタールあたり年間19トンのCO2を吸収するのに対し、マングローブは年間25トン。地球温暖化の防止や周辺地域の生態系維持、津波や満潮時対策などの効果が期待されていて脱炭素に欠かせない植物なのですが、カリマンタン島の住民もマングローブの大切さを知らず、どんどん伐採しているそうです。インドネシアのマングローブは世界全体の約20%の広さを有しているそう。そのマングローブの大切さを知って、守るという施設で、所長さんはたくさんの賞を受賞されている方でした。
クルーズでは、野生のテングザルがはねているところを遠目で見れましたよ(^^)
ホテルに戻り、マーケットに立ち寄って、海辺で昼食、帰路に。
カリマンタン島からジャカルタに戻り、羽田へ。
今回、個人では行かないであろうカリマンタン島に訪れることができて、色々と勉強になりました。
野生の、天然の生きた沈香樹を見に行くというのが旅の目的ではありましたが、香木の故郷である赤道直下の島の空気を肌で感じられた経験は宝となりました。
インドネシアは多民族国家なので、民族によっても国民性に違いがあるようですが、共通の価値観といえるのが宗教を大切にすることです。
イスラム教の方が多いそうですが、何らかの宗教を信仰されているとのこと。だからなのか会う人みんなが、自然な笑顔を絶やさず、おおらかでフレンドリー。懐かしさを覚えるような気持ちの良い笑顔と、綺麗な目をされていました。
他人に対してイライラするという考え自体があまりないそうで、すごい数のバイクが走っていても怒りのクラクションは無く、信号がほぼ無いのに死亡事故はめったに起きないそうです。
カリマンタン島は観光島ではないので、日本人が団体で来ることが珍しいようで、どこに行っても一緒に写真を撮って欲しい!とか、手を振ってきたりされましたが、首都が完成したらその純朴さも無くなるだろうということでした。
インフラ整備が厳しいので上水道の水も濁っていました。今回伺った地域では、雨季ということもあるからということでしたが、川も海も透明な水が見れませんでした。日本が水の国ということに、あらためて感謝でした。
香司同期仲間がパーソナリティで現在ANAの機内番組放送中なのを教えてくれたので、帰りの飛行機の中で「竹内まりやスペシャル」聴いてきました。
『Precious Days』
彼女のインタビューから、何か特別なことがある日ではなく、当たり前の日々がかけがえがないというまりやさんの思いを聞き、今回の旅でインフラ整備された日本で生活している日々が当たり前ではなく本当に有難いと思ったことにリンクするなぁと感じました。
(ANA機内放送(11月まで) 竹内まりやスペシャル channel 5)
旅の経験は、今後の香司養成講座の資料に追加いたしますし、体験教室でもお話したいと思っています。