『土を喰らう十二ヶ月』素敵な映画でした

気になってたけど最終日までに行けないなぁと思いきや、延長されたのでこれは観るべきなのかなと行ってきました!

十二カ月二十四節気の移ろいの中、自然から土の香りのする恵みを喰らいながら生きていく。 
大地の旬の恵みを先人の智慧を使って丹精に。
美しいと感じましたよ。

「典座教訓」という曹洞宗 大本山永平寺の開祖である道元和尚(どうげんおしょう)が著した心得書の一説が紹介されていました。
典座とは永平寺にて食を司る重責を担う役職。その典座が行うべきことや心構えを細かくまとめたのが、典座教訓だそうです。
「仏道の修行にはいったものは、美食、肉食を避け、素食、菜食を心がける。
ツトムは9歳で京都の禅寺に奉公に出される。13歳で脱走するまで、和尚から精進料理を習った。
その時代に身につけたことを、68歳になった今も心がけ、一つひとつの野菜を丁寧に余すところなく料理する。
ツトムの日々の食事は質素に見えるが、自然の恵みそのものを食す、とても豊かなものである。」
と映画のHPで紹介されています。
永平寺に伺ったときにいただいた精進料理が、とても美味しくて、少ない量で満福になったのを思い出しました。

料理研究家の土井 善晴さんが初めて映画の料理に挑んだ作品でもあって、選ばれている器にも目が♡でした。

主人公の日々生きられることが大事という、生は死で死は生という死生観にも考えさせられます。

四季の自然の香りを感じながら、足るを知るシンプルかつ豊かな生き方に憧れて帰ってきました☺️
あぁ、羽釜飯が食べたいっ✨春の山菜が待ち遠しいっ✨✨

『土を喰らう十二ヶ月』

(HPより)